「卒業旅行はジャマイカに行ってきました!」
ジャマイカに詳しい人もそうでない人にも興味を持ってもらえる人生の財産となった経験です。
東京オリンピックボランティアの方と金メダリストの心温まるエピソードで注目を集めるジャマイカについて紹介します。
ジャマイカってどんな国?
「ジャマイカってどこにあるの?アフリカ?」
「レゲエのイメージしかないけどどんな国?」
5つのポイントからジャマイカを紹介します。
日本から飛行機で約24時間
ジャマイカは中米にあります。
キューバの下、ハイチの隣です。
日本からの直行便はなく、アメリカまたはカナダで乗り継ぎをします。
トランジットの時間を含めると1日がかりと覚えておくとわかりやすいです。
面積は秋田県とほぼ同じ
外務省ウェブサイトによると、ジャマイカの面積は10,990平方キロメートル。
これは秋田県とほぼ同じ大きさだそうです。
写真はお土産屋さんで買ったジャマイカの地図柄の布。
Googleマップで秋田県を調べてみたところ、形もなんとなく似ているように見えました。
公用語は英語。レゲエ好きが気になるパトワは?
ジャマイカの公用語は英語です。
レゲエが好きな人は聞いたことがあるであろう「パトワ語」。
英語に似ていてスペルや音が若干違うだけのものや、全くオリジナルの言葉もあります。
レゲエやジャマイカに興味を持ったことがある人は、挨拶として認識されている「ヤーマン」は聞いたことがあるのではないでしょうか。
公用語が英語のため、オンライン英会話でもジャマイカ人の先生を見かけることがあります。
フリートークでパトワ語について教えてもらいダブルで勉強になった経験があります。
名物料理はジャークチキン
ジャマイカ料理といえば、ジャークチキン!
ハーブなどで作ったオリジナルのシーズニングで漬け込んだ鶏肉を焼いた料理です。
ジャマイカのビール「レッドストライプ」との相性もバツグン。
レストランはもちろん、街中やレゲエのイベントではドラム缶を半分に切って作ったグリルで焼いている光景もまた名物。
夜の野外イベントで、暗くて中まで焼けているのかわからないチキンをおそるおそる食べたのはいい思い出です。
ブルーマウンテンコーヒーの産地
世界3大コーヒーのひとつとして挙げられるジャマイカのブルーマウンテンコーヒー。
生産量の80パーセントは日本に輸出されています。
ジャマイカにはUCCのコーヒー農園があり見学ツアーも開催されていました。
参加すればよかったと後悔です。
ジャマイカのオススメ観光地5選
レゲエが好きじゃなくても大丈夫!
ジャマイカ旅行経験者が思い出に残っている観光オススメスポットを5つ紹介します。
ボブマーリー博物館
ジャマイカといえば、ボブマーリー!
レゲエの神様ボブマーリーがかつて過ごした家が博物館として生まれ変わり、ボブの生涯について知ることができる施設となっています。
「レゲエが好きじゃなくても」と言っておきながらまずレゲエスポットを紹介しましたが、「鳥取に行ったら水木しげる記念に行く」くらいマストです。
ボルトのレストラン「トラックアンドレコード」
ボブマーリーと同じくらい日本でお馴染みのジャマイカ人スター、ウサインボルト。
彼が経営するレストランが、キングストン、オーチョリオス、モンテゴベイにあります。
店内はスポーツバーのようなカジュアルな雰囲気。
レッドストライプビールやジャークチキンも楽しめます。
陸上のトラックとレコード(記録)と、音楽のトラック(曲)とレコード盤を掛け合わせたであろうネーミングもオシャレです。
店員さん曰く、たまにボルト本人がいるそうです。
オーチョリオス「ダンズリバー滝登り」
西野カナさんがアナザースカイで思い出の地ジャマイカを訪問した際に登っていたのが「ダンズリバー」です。
水が流れるなか、いくつもの小さな滝をひたすら登ります。
ホットなジャマイカですが水が冷たくて気持ちが良いです。
モンテゴベイのビーチ
通称「モベイ」のモンテゴベイは、行ってみるとリゾート地でした。
アメリカから約3時間で訪問できるジャマイカ。
リタイアしたアメリカ人がバカンスを楽しみに来ているような場面をたくさん見ました。
モベイのビーチから見た夕日。
ジャマイカではネグリルが夕日スポットとして有名ですがモベイもかなり綺麗です。
モベイのビーチでは、飛行機との距離の近さにも驚かされます。
無人島「ライムキー」
首都キングストンからボートに乗って行くことができる無人島「ライムキー」。
1周歩いて10分でまわれてしまう小さな島です。
ライムキーの海は透明度がすごい。
ヤドカリなどかわいい生き物に出会うことも。
「無人島」と聞くだけでワクワクしませんか?
気軽に行ける無人島ライムキー、オススメです。
危険?ジャマイカ裏事情
ボブマーリーの地元、トレンチタウン。
治安が悪いことでも知られ、ガイドさんから「写真を撮るなら車内から気づかれないように素早く」と言われました。
気になるジャマイカのリアルな部分も紹介します。
大麻(マリファナ)は合法?簡単に買える?
マリファナのイメージが強いジャマイカ。
大麻の使用に関して逮捕はされませんが罰金刑はあります。
これは2015年の法改正で緩和化されたものですが、2016年以降にジャマイカを訪問した知人はかなりの額を警察に持っていかれたそうです。
ジャマイカの警察は日本でイメージする「市民の味方」のような存在ではなく、平気で市民を撃ったりするというのはこれもまた有名な話です。
ジャマイカで大麻は簡単に買えます。
例えば写真はラスタ系のクラブバーです。
ラスタが輪になってチャリスを回している様子を眺めていると、売り子が「ハイグレード」と言って手元にマリファナを渡そうとしてきます。
モベイなど観光地でも歩いているだけで声をかけられます。
売り子から買う場合、グレードが低いものが大半らしいのでご注意を。
道で「中国人」と呼ばれる
「Yo , China」
このフレーズ、何回聞いたかわかりません。
日本人が欧米の人の国籍を判別できないように、ジャマイカ人もアジア人の顔を判別できず声をかけてきます。
最初のうちは「No, mi a Japanese」と言い返していましたが次第に面倒になって無視できるようになります。
風俗?売春を持ちかけられる
写真はイメージです。
夜道を歩いているとジャマイカ人男性が近寄ってきて、
「Do you want “Digi digi” ?」
と聞いてきました。
意味はわかりませんが、腰をふんだんに動かしているゼスチャーから風俗のキャッチ的存在だということは理解できました。
(断ってもしばらく歩いてついてきて怖かった)
また、夜にモベイのビーチ沿いを歩いていると立ちんぼらしき女性が
「2000円でブロージョブ(フ○ラ)どう?」
と聞いてきました。
こちらは断ってもスルーしてくれました。
みなさんからの体験談、お待ちしております。
東京オリンピックのエピソード
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東京オリンピック2020で起きたトラブルとそのエピソードは、ジャマイカ好きの私にとってとても嬉しいものでした。
陸上男子110メートルに出場するジャマイカ人のハンスルパーチメント選手が選手バスのアナウンスを聞きそびれ間違った会場に行ってしまいました。
マニュアル通りの対応では、別のバスに乗るという案内しかできないのですが、それでは開始時間に間に合いそうにない。
そこで助けを求められたボランティアのティヤナさんがタクシーを呼び、お金を持っていなかったパーチメント選手に1万円を渡して会場につけるよう手配。
パーチメントは間に合い決勝進出を果たし、金メダルを獲得しました。
後日、金メダルとプレゼントのポロシャツ、借りたお金を持ってティアナさんを訪ねた動画がバズり、ジャマイカ政府がティアナさんを国に招待したいと申し出るまでになりました。
ジャマイカと日本のリンクが深まる、心温かいエピソードに感動しました。
ジャマイカの言葉で本当に「BIG RESPECT」です。