旅行に行けない今だからこそ、海外旅行のプランをじっくり考えるチャンス!
ヨーロッパ個人旅行の際に迷うのは移動手段。
「電車」と決めた後も、ユーレイルパスを買った方がお得かその都度買った方がお得かしばらく迷いました。
ユーレイルパスを使った旅行の感想を、過去のLCC飛行機移動と比較しながら書きます。
ユーレイルパスとは
ヨーロッパを電車で移動するためのチケット「ユーレイルパス」。
ユーレイルパスとはどんなもので、持っていると何ができるのでしょうか。
ユーレイルパスは2種類ある
現在販売されているユーレイルパスは、2種類です。
グローバルパス:33か国移動可能
1か国パス:29か国のうち選択した1国内を移動
数か国巡りたい場合はグローバルパスを購入しましょう。
イタリアの3都市を巡りたい!など1国内のみの旅行の場合は「イタリアパス」のように、その国の1か国パスを購入しましょう。
ユーレイルパスを検索すると出てくる、数か国を選択する「セレクトパス」は廃止になりました。
日付選択タイプと連続タイプ
使用開始日から1か月(もしくは2か月)のうちに、使用する日を複数選択できるタイプと、連続する15日以上で使用する連続タイプがあります。
連続タイプの方が1日あたりの値段は安くなります。
また、日付選択タイプでも日数が多い方が1日あたりの料金は安いです。
旅行プランに合わせて購入しましょう。
27歳以下はユース料金でお得&12歳未満無料
27歳以下の人は、「ユース料金」となり25パーセントオフでパスを購入できます。
日本の学割は大学生までで2割引だったので、これと比較するとよりお得に感じます。
また、12歳未満は無料でチケットが手に入ります。
電車好きのお子さんとの旅を計画中の方はぜひ注目してください。
グローバルパスでヨーロッパ4か国移動しました
2019年のゴールデンウィーク、ユーレイルグローバルパスを購入しドイツ、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの4か国を旅行しました。
プロモーション料金で安く買えた
現在のグローバルパス5日間タイプユース料金は、2等車で250ドル、1等車で333ドルです。
昨年の旅行時、たまたまプロモーションをやっており217ユーロで購入しました。
購入した2019年1月の月平均で計算してみると、
2等車:250ドル×109.12円=27,275円
1等車プロモ料金:217ユーロ×124.62円=270,42円
と、2等車よりも200円安く1等に乗れました。
プロモーション料金のチケットは、HISを通して購入しました。
(旅行のチケットも、HISの店舗で購入しました)
旅行会社で買うと手数料が取られることもありますが、安心感と情報量が豊富なため一度お店に行ってみることをおすすめします。
別料金で指定席を買える
安い航空券とサッカー観戦ありきの行程を組んだ結果、ドイツに到着してすぐオランダに電車移動する必要がありました。
3時間程度の移動で決まっていたものだったので、追加料金を払い指定席を購入しました。
指定席を購入すると、自分の席には行き先が表示されます(されない時もありました)。
これにもかかわらず、ヨーロッパの人は席に座っちゃいます。
「Excuse me , but this is my seat.」
と優しく伝えれば、席を譲ってくれます。
どかなかったら車掌を呼びましょう。
ちなみに飛行機の遅延によりせっかく予約した指定時間に乗れなかったのですが、窓口で伝えたら無料で時間を変更してくれました。
ユーレイルパスグローバルパス使用のメリット
ユーレイルグローバルパスを使用してよかったことを5つ紹介します。
ヨーロッパを安く移動できた
先述したとおり、1等車の5日分乗車券が約27,000円で購入できました。
1日換算すると5,400円。
5,000円ちょっとで国をまたげると思うと、すごくお得な気分でヨーロッパ旅行が楽しめました。
事前に計算したプランで、チケットを単体で買うと5,400円を大幅に下回る場合のみ窓口で別購入すると決めていました。
残日数の都合上、1日だけ別のチケットを購入した方がお得になることはわかった上で使用しましたが、4日間は通常料金より安く移動できました。
旅行プランの変更が自由にできた
出発から帰国まで11日間の行程で日本との往復移動に約2日かかるため、当初はドイツ、オランダ、ベルギーの3か国のみ移動する予定でした。
1泊2日まるまる滞在しようと考えていたベルギーで軽いつきまといにあい、恐怖感と疲れから早く移動したいという気持ちになりました。
翌日ドイツのケルンに移動する前に、ルクセンブルクに立ち寄ることを決めました。
思いつきで簡単に1か国追加できちゃいました。
車窓からの景色が楽しめる
電車で移動する際に、立ち寄るか迷った都市を通過することがありました。
その際も、車窓からなんとなくその街の雰囲気が感じられたので訪問した気分になれました。
また、先述の自由さと重なりますが、ふらっと降りてみたくなった駅で下車することも可能です。
次の電車の時間を確認し、
「1時間だけこのまちを散策してみよう」
という楽しみ方ができました。
時刻表アプリとの相性が良い
旅行時にスクショした画面です。
ユーレイルパスの自由度については先述の通りですが、その自由な旅行プラン設計を支えてくれたのが「ユーレイルプランナー」というアプリです。
時刻表を手軽に検索でき、その際に「予約なし」や「ユーレイルパスのみ使用(追加料金なし)」を選択できます。
現代のヨーロッパ電車旅行にはマストなアプリだと感じました。
パスのみでの検索ができることから、パスホルダーとの相性はさらによいです。
LCCより安くて早い
過去のヨーロッパ旅行では、ライアンエアーなどLCCを利用して国を移動しました。
このときの感想は、
慣れない海外の飛行機移動は不安→1時間前には空港に
LCC対応の空港が郊外にある→移動に1時間弱、移動費も高い
上記により、結果お得なのかお得じゃなかったのか分からかったです。
電車移動の場合、目的地間の所要時間は長くなったとしても駅へのアクセスのよさや日本とさほど変わらない乗車の分かりやすさがあります。
全ての経路において言えるわけではありませんが、私の感想としてはユーレイルを使用した方が安くて早くて便利でした。
ユーレイルパスグローバルパス使用のデメリット
メリットを多く感じた一方で、少し不安に感じたことやデメリットを3つ紹介します。
飛行機よりも電車の方が治安が悪い
初日の出来事です。
ドイツからオランダに電車で向かう途中、3つ前の席の男性が騒ぎはじめました。
「俺のバッグがない。パスポートもパソコンも財布も全部入ってたのに」
ヨーロッパの電車は、日本のように改札がありません。
車内で車掌さんにチケットを見せるため、チケットを持たない人(買えない人)も電車に乗っている可能性があります。
この点が、チケット必須でかつ記名式の飛行機に比べ治安が悪いと考える主な理由です。
紛失・盗難のリスク
パスをなくしてしまった場合、パスまたは乗車券を買い直さなくてはなりません。
一括で高額のパス代を払ったのに、再購入するのはかなりの痛手。
この点は、保有しない場合に比べ多少デメリットに感じます。
しかしながら携行品全般に言えることなので注意してれば問題ありません。
パス購入時に、追加で保証をつけることもできます。
未使用分の返金はできない
当然のことですが、未使用分の返金はできません。
気分屋の私は、念のため5日分のパスを購入しました。
現地でプランを再構築する中で、代金を日割計算した金額よりも安くなる行程が1日ありました。
その分の金額返してもらった方がコスパいいのに〜と悔しい想いをしながら移動しました。
使用済みのユーレイルパスでおまけがもらえた
現在はモバイルタイプもあるユーレイルパスですが、やはり紙の方がそれっぽい!
紙タイプも選択できます。
紙タイプのパスを使用後出国前に、ポストに投函しました。
忘れたことにエアメールでおまけが届きました。
国と首都の名前が描かれたカードでした。
実用性はないけど、かわいいので記念に寝かせておきます。
ユーレイルパスをお得に活用してヨーロッパ旅行
おまけと一緒に使用済みのパスも返却してもらいました。
自由な個人旅行でヨーロッパを旅行する機会がまたあれば、ぜひ利用したいと思えたユーレイルグローバルパスでした。
「世界の車窓から」気分のヨーロッパ電車旅を計画してみませんか。