観光で四国に行った後、ビジネスで愛媛県を再訪する機会がありました。
スケジュールの合間に行った観光スポットやお店を紹介します。
宇和米博物館で雑巾がけレース
「Z-1グランプリ」、もちろんご存知ですよね。
お笑い?
いやいや、雑巾掛けレースです。
西予市の宇和米博物館は、日本一長い木造校舎109メートルの廊下を持つ博物館です。
旧宇和町小学校の校舎が移築保存され、現在の博物館となっています。
宇和町は昔から米どころとして栄えてきました。
こうした経緯から、現在はお米の博物館となっています。
109メートルの廊下は、想像以上に長い。
こちらの廊下では、雑巾掛けを体験でき、タイムも計測してくれるんですよ。
ビジネスの合間の訪問で、ワイシャツスーツでも、そんなことを忘れて上司と本気の勝負ができます。
レースに参加しなくても、施設内の見学は可能です。
旧校舎ならではの学校備品が揃った教室。
なんだか懐かしいですね。
自由にチョークで描いていい「黒板ルーム」もあります。
あなたなら何を書きますか?
宇和米博物館は、レンタルスペースも提供しており、シェアオフィスとして使用できます。オフィスだけでなく、コーヒーの焙煎焙煎機シェアしています。
焙煎されたコーヒーや、宇和島のお米を食べることができるカフェもあります。
個人的に、西予市に住んでいたら毎日通いたいレベルの施設です。
苔筵(こけむしろ)カフェで休憩
苔庭が美しい「苔筵」。
苔に癒される庭園を散策してみましょう。
冬の訪問でしたが、苔の緑色がきれいです。
苔の緑に、赤色がステキなカニさんも遊びにきていました。
カニさん、本物です。
和を感じるししおどし。
生命のエネルギッシュさを感じさせてくれる石もありました。
散策した後は、カフェで休憩もできます。
コーヒーとまんじゅう、とうまんのセットで500円。
お値段も十分安いのですが、コーヒーも2杯分くらい飲めました。
なんというか、利益のために営業しているのではないな、というあたかさを感じました。
薪ストーブもあり、物理的にも暖かいです。
中からも庭園が見渡せます。
庭園は、お父さんがゼロから作ったのだそうです。
手入れも毎日欠かさない。
いろいろなお話を聞かせてくれて、また行きたいと思いました。
内子座で役者気分
大正天皇の即位を祝い創建された、100年以上の歴史を持つ内子座。
2017年には、中村勘九郎・七之助さんが講演を行った、現役の芝居小屋です。
舞台下から飛び出てくる「すっぽん」や、舞台中央の「回り舞台」など自由に見学できます。
職員の方丁寧に説明もしてくれました。
舞台の地下「奈落」の様子です。
回り舞台やすっぽんは、奈落から人の力で動かしています。
暗くてジメジメしていて、地獄を連想させることから「奈落」と呼ぶんだそうですよ。
2階席です。
1階よりも低料金だったため、常連のお客さんがよく利用していたのだとか。
内子座で芝居を見るなら1階席の方が迫力を感じられそうですが、見学するなら全体を見渡せる2階にもぜひ行ってみてください。
内子座では、写真左に映るハッピを着ての記念撮影ができます。
思い出に、役者さながらの姿でポーズをとりましょう。
商いと暮らし博物館は見てて飽きない
内子座から、街並みを眺めながら歩いていると、AI受付のお店のような建物が目に入ります。
商いと暮らし博物館は、江戸から明治の商家を活用し、当時の暮らしや内子町の歴史が学べる施設です。
道路沿いからのぞけるこちらは、大正時代の薬局を再現した展示スペースでした。
「入り口で見た人ですやん」というツッコミはさておき、こちらは暮らしの展示です。
この人形たち、しゃべるんです。
会話から当時の暮らしがわかるだけでなく、パネルから食事時の席次が決められていたことも学びました。
毎日が会社の飲み会みたいだな。。。
展示も充実しており、じっくり時間をかけて見学しても飽きません。
見学しているとお腹が空いてきたので、最後に食事処を紹介します。
「りんすけ」ランチに宇和島鯛めし
愛媛にきたらやっぱり食べたい「鯛めし」。
創業120年の料亭魚林に併設する食事処「りんすけ」でランチに鯛飯をいただきました。
愛媛の鯛めし、2種類あるのをご存知ですか?
1つ目は、りんすけで食べられる鯛めしのように、ご飯の上に刺身をのせて食べる「宇和島鯛めし」。
こちらは、むかし水軍が宴会で、酒を飲んだ後の茶碗にご飯と刺身・醤油などを混ぜ合わせて食べたことが起源と言われています。
もう1種類は、松山・今治で食べることができる、炊き込みご飯スタイルの鯛めし。
鯛の出汁がご飯に染みて、ホクホクの身と一緒に食べると想像通り美味しい。
旅行で道後温泉に行った際に宿泊した「道後プリンスホテル」の夕飯で食べることができました。
りんすけの鯛めし、本当に美味しかったです。
宇和島鯛めしは鯛の刺身があれば手軽に作れるので、出張から戻ってからも鯛めしブームがしばらく続きました。
まとめ
今回紹介しました5つのスポット。
出張・観光の合間に立ち寄れるというコンセプトで紹介しましたが、旅のメインとしても楽しめる場所たちです。
どちらも、人のあたたかさを感じられる素敵な街でした。